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会報135号(2015.7)2頁

 (公社)富山県鍼灸マッサージ師会による会報135号(2015.7)2頁です。

日本鍼灸師会に復帰

中野邦雄会長

 会長 中野邦雄

 日本鍼灸師会の不承認問題について会員の皆様に十分にご理解をいただいてないと思いますので、繰り返しになりますが、これまでの経緯を述べさせていただきます。

 平成21年12月の会長会議で「マッサージを標榜している県はマッサージを含まない鍼灸師会を設立するように」との要請がありました。富山県鍼灸マッサージ師会は 以前にも日本鍼灸師会の要請で鍼灸師会を設立しておりましたが、「主務官庁から実態がない」と指摘され、師会を解散した経緯があったため、「富山県鍼灸マッサージ師会は、別団体を設立することはできない。会員に納得が行くような説明をいただきたい」と発言しましたら、「公益法人認定委員会より都道府県師会の中にマッサージが存在することの整合性を問われ、マッサージの付いた師会があると日鍼会が公益認定されない」というのが日鍼会側の回答でした。

 その後、日本鍼灸師会は公益社団法人に移行しましたので、マッサージがついた師会があっても認定されたことになり、さきの理由がなくなり問題は解決したと思っていました。

 平成22年代議員総会において定款が改正され、都道府県師会の承認は理事会決定事項となりました。平成23年7月北陸ブロック会議において日本鍼灸師会副会長高橋氏から「理事会においてマッサージの付いた県師会は不承認になっているので、富山県師会は鍼灸専門団体を設立するように」との要請があり、「富山県鍼灸マッサージ師会は日鍼会の支部でも下部組織でもなく協力団体であり、承認・不承認の問題ではない」と猛反発いたしました。

 その後九州4県と一緒に反対しましたが、九州は日本鍼灸師会の受け皿がないと他団体が入る恐れがあるとして、県師会内部に日本鍼灸師部会を設立し、名称を鍼灸師会にして日本鍼灸師会に承認されました。富山県鍼灸マッサージ師会はあくまでも拒否し、入会申請をしませんでしたので脱退した形になりました。

 今年の3月、日本鍼灸師会の大口副会長より「富山県鍼灸マッサージ師会を不承認にしてきたことは大変申し訳なく、日本鍼灸師会に是非戻ってくれるように」と要請されました。「無条件で富山県鍼灸マッサージ師会の不承認を撤回すればよいことで、当師会から進んで脱退したわけではない」と申しました。

 日本鍼灸師会が公益認定委員会に相談した結果、「このようなことでは不承認に出来ず、いかなる会も承認しなければならない。」とのことで「逆にある程度規制しないと他団体が入ることになり、現在もその動きがある。それは阻止しなければならないので、九州・愛知県師会のように日本鍼灸師部会を設立するように」と要請されました。

 また「日本鍼灸師会としては、47都道府県の代表でなければならず、一県でも抜けると代表になれず、苦しい立場になるので、是非富山県鍼灸マッサージ師会に承諾してほしい」と要請されました。

 私どもも苦慮しましたが、正式に日本鍼灸師会会長名で謝罪文を出すことを条件に理事会で承諾することに決議し、先の定時総会で承認されました。このように6年にわたる不承認問題は納得が行かない点もありますが決着いたしました。

 会員の皆様の中で日本鍼灸師会へ入会希望される方は入会申請していただいても結構です。

JR富山駅の夜景
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